解体工事における環境対策の重要性
解体工事業者として、持続可能な環境保護の観点から、作業中の影響を最小限に抑えるための対策を取り入れています。工事現場で排出される木材やがれき、鉄くずなど、私たちの便利な暮らしにはこのような廃棄物の存在は無視できません。
産業廃棄物の回収から処分までを民間業者で処分するのがほとんどです。
今回は、産業廃棄物の処理の流れについてのことがわかる内容になっております。
産業廃棄物を処理する流れとそれぞれの役割
1.排出事業者
2.収集運搬業者
3.処分業者
産 業 廃 棄 物 を 処 理 す る 流 れ
産業廃棄物処理の流れは、廃棄物処理法というルールに則り以下の順で行います。
1.排出事業者 = 分別・保管
2.収集運搬業者 = 産業廃棄物の回収・運搬
3.処理業者 = リサイクル・中間処理・最終処分
産業廃棄物処理の流れについて説明します。
1.排出事業者
産業廃棄物を排出する人を〝排出事業者〟と呼びます。排出事業者は「事業活動に伴って生じた廃棄物(産業廃棄物)を、自らの責任で処理しなければならない」と法律で定められています。
「自らの責任で」とは、産業廃棄物を正しく分別・保管し、不法投棄など不適切な処理が行われないように適切に、そして確実に処分しましょうということです。
そのため多くの排出事業者が、排出する産業廃棄物を収集運搬、または処理できる業者に委託して処理を行います。
産業廃棄物を収集運搬及び処分する業者は、都道府県知事もしくは政令指定都市等が許可した業者のみが行うことができます。
許可を得ていない業者は産業廃棄物を取り扱うことが出来ません。
許可を得た業者に委託して産業廃棄物を処理するときに、排出事業者が行うことは以下の4つです。
- 産業廃棄物の種類ごとに分別を行う
- 産業廃棄物を正しく保管する
- 委託する業者と契約書を締結する
- 産業廃棄物管理票(マニフェスト)を発行して処理する
排出事業者は、法律で定められた方法で、排出する産業廃棄物を分別した後に保管します。
2.収集運搬業者
産業廃棄物を処分業者まで運ぶのが〝産業廃棄物収集運搬業者〟と呼びます。
産業廃棄物の収集運搬は、収集運搬中に産業廃棄物が飛散・流出することなく無事に処分業者まで運搬しなければならないので、産業廃棄物の性状に応じてトラックなどの運搬車両や、運搬容器などを複数保有しておき、必要に応じて適切に使用する必要があります。 前述したように産業廃棄物の収集運搬は都道府県知事または政令指令都市等が許可した〝産業廃棄物収集運搬業許可業者〟のみが行うことができます。
3.処分業者
排出事業者から排出された産業廃棄物は、収集運搬業者に引き取られた後に処分業者まで運ばれます。 処分業者における処分方法は大きく分けて3つあり、それぞれが違う役割を担います。
処分方法 | 役割 |
中間処理 | 最終処分・リサイクルの前段階として、選別や破砕、脱水、焼却・中和を行い、廃棄物の分別や粉砕によって産業廃棄物を減量化する |
再生処理 | 再生(リサイクル)できる産業廃棄物は再び新しいものへと生まれ変わります 中間処分後に再生処理されるケースもあれば、直接、再生処理されるケースもあります |
最終処分 | リサイクルできない産業廃棄物は、中間処理後に最終処分場に運ばれて埋め立てたりして最終的な処分が行われる |
中間処分業者は、産業廃棄物をリサイクルや最終処分しやすいように、燃やす、破砕、汚泥や糞尿など水分の多いものから水分を取る(脱水)、などして細かく選別などを行います。この中間処分という工程は産業廃棄物の処分の流れでとても重要な工程で、中間処分を行わずにそのまま産業廃棄物を埋め立てれば、有害な物質が土壌に流出して、人が住めない土地になってしまうこともあります。
さらに環境を保護するためにリサイクルできる廃棄物はリサイクルを行います。これを〝再生処理〟と呼びます。
意外なことに産業廃棄物はリサイクル率が高く、特にがれき類や金属くず、動物の糞尿、鉱さいは貴重な資源です。
最終処分場は法律に基づいた構造基準の施設で、産業廃棄物も性状・特性に応じて適切に処分することができる施設です。
まとめ
産業廃棄物処分の流れは、「排出事業者が分別・保管」「収集運搬業者が処分業者まで産業廃棄物を運搬」「処分業者が産業廃棄物を適切に処分」の3つの工程で処理します。
排出事業者は、都道府県知事もしくは政令指定都市等から許可を得た収集運搬業者や処分業者を通じて産業廃棄物を適切に処分する責任を負い、違反した場合は厳しい罰則が定められています。
わたしたちの家庭から排出される一般廃棄物と比べて、事業活動に伴って排出される産業廃棄物は全体の総排出量が多いので、適切に処理を行うことがとても重要です。
適切に処分することができれば、全体の排出量を減量化し、貴重な資源はリサイクルすることが可能です。
当社はこれまでも、これからも法律に遵守し環境、地域に配慮し、社会に貢献いたします。産業廃棄物の処理でお困りならリョウテックにお任せください。小規模からでもお気軽にお問い合わせください